Categories: ホテル・旅館

ビジネスホテル

この怖い話は約 4 分で読めます。

353 本当にあった怖い名無し 2009/08/18(火) 00:32:18 ID:sQTg/jWH0
【実話】ビジネスホテルの怪 in 大阪 【心霊】

先日、大阪(伊丹)空港近くのビジネスホテルに滞在した時の実話。
ホテルは翌朝のフライトに備える為のもので、とりあえず寝られれば言う程度だったので
インターネットで発掘した格安ホテルにした。
ビジホの外観は格安ビジネスホテルの典型とでも言うべきもので、真っ白だったコンクリート壁が、
長年風雨にさらされて黒いシミだらけになり、日暮れには幽霊屋敷の様に見えてもおかしくはない。
このホテルには旧館と新館があったが、予約が取れていたのは当然の如く旧館。
部屋は4階の端の部屋で、部屋の窓からはホテルの看板が通路に良く見えるように
無理に支柱をつけて取り付けられている、ホテルの看板の裏以外何も見えない。
必要最低限のものは揃っているが部屋は非常に狭く、スーツケースを床に置いていると歩く度に
足がどこかにぶつかるほど。
当初の雰囲気自体は悪いものではなかったが、1つ気になったことがあった。
それは、ユニットバスのドアの鍵穴にこじ開けられたような跡があると言うこと。
この手の鍵は内側からプッシュしてロック、ドアノブを内側から回すと自動的に解錠されるタイプ。
つまりユニットバスの鍵は内側に誰かいないと施錠されず、外から鍵をこじ開けようとすることは
内側に誰かがいる場合の確率が高いことになる。(その意味することは・・)
とは言っても、鍵を押して外に出てからドアを閉める等、色んな可能性が考えられるわけで、
頭から余計な不安は押しやって翌朝の体調を万全にすることに集中した。
就寝したのは恐らく夜中の12:00頃、翌朝は6:00起床なので十分な睡眠時間だろう。
やがて眠りに落ちて行ったが、しばらくして頭の後ろから壁をドンドン叩く音に目がさめた。
音の方に集中すると、なにやらひそひそ話す声もしている。
半ば寝ぼけまなこのことだったが、重要なことに気が付いてしまった。
この部屋は4階の端の部屋で、ベッドの配置から寝ている頭の向こうには部屋などないのだ!
ちょっと気味が悪くなり、無理やり寝てしまおうと気にしないように努力したが、
今度はひそひそ話をする声がユニットバスの中からと思えるような距離から聞こえ始めた・・

356 353の続き 2009/08/18(火) 00:50:01 ID:sQTg/jWH0

心地良いはずの眠りが何処へやら、血圧は一気に上昇して眠気は吹き飛んでしまった。
それでもこのまま眠りに再び落ちれればと思い、寝ようとしたが今度は煙草の匂いが漂い始めた。
実はこの階にある部屋は全て禁煙で、煙草の匂いがすると言うことは誰かが
部屋の前で煙草を吸うこと以外に考えられないのだが、こんな夜中にしかも禁煙の部屋しかない階で
しかも一番端の部屋の前に来て、煙草を吸うなどと言うのは非常に確率の低いことのように思える。
ここで耐えきれずに目を開け、ベッドに座った状態で照明を点け、辺りの状況をしばらく伺っていたが、
煙草の匂いは、どうもユニットバスの中から漂ってきてるようで、
気は進まなかったが、ユニットバスの中を確認する必要があると思うようになってきた。
時計を確認すると、午前2:53。
ベッドから立ち上がり、ゆっくりユニットバスのドアを開けようとドアノブを回したがノブが回らない。
どうやら内鍵が、かかっているようだ。
当然、寝る前に使った時は問題なく開閉できて、施錠してドアを閉めると言った凡ミスは犯していない。
意味不明にガチャガチャとドアノブを回したが、やはりドアはビクともしない。
煙草の匂いはついに部屋の中に充満し、部屋の中かユニットバスの中で誰かが煙草を吸っている様だ。
さすがに気味が悪くなり、部屋を飛び出そうかとも思ったが、何もしないまま時間だけが過ぎて行った。
すると突然、ベッドの脇あるアラームが午前3:00を指して鳴り出した。
疲れきっていたので、部屋備え付けのアラームを確認せず寝てしまったようだった・・

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