この怖い話は約 2 分で読めます。

真剣な父親の様子に、俺はなんとなく申し訳ない気持ちになってしまい。
もう二度とあの鍾乳洞には近づかない事を約束した。それはA・B・Cも同様だったようで、あの出来事から俺達はあの鍾乳洞の話をする事は無くなった。

878 本当にあった怖い名無し sage New! 2011/08/17(水) 19:40:51.04 ID:Y9ByGQbH0
居なくなってしまった少年についても、やはり誰かがおじいさんの家で生活をしていた様子は無く、
俺達の集団心理に伴う幻覚だったのではないか、と言う事で決着がついた。

成人してからはもう時効だろうと思い、酒の入る席でそれとなく聞いてみたのだが、
天然の水牢として利用されていたとか、戦時中は防空壕だったとか、色々な逸話が残されているようだったが、
最早どれが正しくてどれが誤りなのかは分らなかった。
なんにしても、俺は二度とあの鍾乳洞に近づくつもりはない。あの「ガボ… ガボ……」という音を聞くのはごめんだし、
あの少年が今でも当時の姿のままで俺達を待っているような気がしてならないのだ。

お付き合い頂き、ありがとうございました。
以上で終わりです。

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