この怖い話は約 3 分で読めます。

119 本当にあった怖い名無し 2008/06/27(金) 14:24:17 ID:DJ0aK+FU0

怪我を呼ぶ犬

私にとっては、後悔してももう遅いことですが、皆さんの中では間に合う人もいると思いますので、私の経験を投稿します。
私は高校卒業後に他県で就職し、ある会社で経理の仕事をしていましたが、現在は都合で障害年金により生計を立てています。
こんな生活になったのは、私があの犬に憑かれた事が原因だと確信しています。
わたしがその犬に出会ったのは就職後2年程たった頃で、いつものようにバス停に向かう途中でした。
バス停に向かう途中の家の門から、白い柴犬が顔を覗かせて私を窺っていました。
元々犬好きの私は可愛いと感じましたが、遅刻する訳にもいかず、職場に犬のにおいをさせて行くのもまずいので、軽く手を振って通り過ぎました。

120 本当にあった怖い名無し 2008/06/27(金) 14:25:05 ID:DJ0aK+FU0
その犬は次の日も同じような感じで顔を覗かせています。私は通勤中に犬に手を振るのが日課のようになり、少し癒されたりしていました。

それから数ヶ月後の夜の事。私は普段は別の道を通って帰宅するのですが、その夜はその犬のいる家の前を通る道から帰宅することにしました。
普段は出勤前なのでその犬を触ったりできませんでしたが、今日はもう家に帰るだけでしたので、少しその犬に触ってみようかな?等と思いながら、その犬のいる家の前まで来ました。
門を覗くとその犬と目が合い、吠えずにじっと見ているのでホントに可愛くなり、しゃがんで頭を撫でてみました。

121 本当にあった怖い名無し 2008/06/27(金) 14:25:40 ID:DJ0aK+FU0
今まで吠えられたことがないので、大人しい犬だと思い撫でていましたが、その時その犬の異様な姿に気が付いてしまったのです。
その犬は後ろ足が両方無い状態で普通に立っていたのです。
私は立ちあがって暫くその犬の姿を茫然と見ていまし

その時オートバイが近づいてきたかと思った瞬間、私のショルダーバックが強い力で引っ張られ、その勢いで道路に投げ出された私に後続車が向かって来ました。
危ないと思った瞬間に激痛が走り、そのまま気を失ったようで、気がつくと県立病院のベットの上で眠っていました。母が私の名前を呼びながら大粒の涙を流しています。
何が起こったか分からずベットから起きようとした時、私の身に降りかかった不幸に気がついて愕然としました。
左足が太ももの途中から無く、右足は石膏でガチガチに固められていたのです。

123 本当にあった怖い名無し 2008/06/27(金) 14:28:18 ID:DJ0aK+FU0
私は退院後、障害年金と私に対人事故を起こした方からの賠償金等で生活している状態です。
今は自宅でもできる仕事は無いかと思い、できれば前にしていた経理関係の知識を活用しようと思うので、経理関係の資格を取得するため勉強を続ける日々を送っています。
ただ、あの犬に触れてしまった事が悔まれてなりません。

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