この怖い話は約 2 分で読めます。

洒落にならない程ってわけでもないけど小学校低学年のころに体験した奇妙な話
その頃俺は年上の子の家によく遊びに行ってた。
その子の家は昔、着物屋やってて家の一階が店だった。

けどその頃はもう営業してなくて物置みたいな雑然とした状態になってたわけ
ある日遊びに行ったとき、一階の元店舗から住居のニ階に上がろうと入口入って行ったら
その家で飼われてる猫が、棚の上にいたのね。まあ猫なんて無視して俺は一階から
「○○くんいるー」って声かけた。

すると、その猫がはっきりとした声でこっち向いて「なに?」って喋ったんだよ。
俺は少しの間、完全に沈黙して「いえ、いないみたいならいいです」って
その猫に何故か敬語で弁解してそのまま帰っちゃった。

よくよく思い出してみると「ニャニ」とも聞こえたような気がするから
ただ単に紛らわしい鳴き声しただけだったかもしれないけど
とにかく、猫が喋ったのみて完全に気が動転した記憶がある。
後日談は何にもなし、猫は何事もなくその家で可愛がられて平和に暮らしてた。

bronco

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bronco
Tags: 着物

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