この怖い話は約 3 分で読めます。

母方の祖父が若い頃に身近で起きた、色々な意味で洒落にならない話です。
実際にオカルト?な体験した人物は祖父の甥に当たる人なのですが、
軽~中等度の精神遅滞であったため、オカルト的部分の信憑性は考慮せず
読んでくださると幸いです。

お爺さんは、姉と弟の3人兄弟でしたが、弟は幼くして結核で他界してしまいました。
それで、姉の子どもで甥に当たる鶴吉、亀吉という兄弟を弟の代わりに
とても気にかけていたそうです。
長男の鶴吉は優秀な人でしたが、やはり結核で若くして他界。
一方、次男の亀吉は母親が妊娠前後に父親から梅毒を
うつされていたため、母子感染したのか頭が残念な感じでしたが、
健康にだけは恵まれて生まれてきたそうです。

229 人間が一番怖い(2/3) sage New! 2011/05/06(金) 01:07:44.77 ID:Q76mAu2A0
そして、体は問題ないものの、頭脳がはかばかしくない亀吉さんが青年になった頃、
東北地方(青森の辺り)に拉致&売り飛ばされ、劣悪な労働条件の下
材木を切り運搬する重労働に従事させられる、
いわゆるタコ部屋に放り込まれるという出来事がありました。
亀吉さんは、食事も満足に与えられず苛酷な労働を強いられ、栄養失調症で働けなったところを、
何のフォローもされないまま放り出され、無縁仏一歩手前までいきかけたそうです。
そんなおり、長らく行方不明だった亀吉さんの所在を連絡してくれた人がいました。
その親切な人に伝えられた場所へ、お爺さんは上野から電車を乗りついて
青森まで亀吉さんを迎えにいったそうです。
230 人間が一番怖い(3/3) sage New! 2011/05/06(金) 01:09:14.71 ID:Q76mAu2A0
九死に一生を得た亀吉さんに、命の恩人である人について親族が改めてお礼をしようと訊ねたところ「鶴吉ちゃんが助けてくれた」
と、他界している兄の名を語ったため、親族からは憐れみ半分の物悲しい目で見られたそうです。

また、一族を代表して亀吉さんを連れ帰ってきたお爺さんは、
上野駅で亀吉さんにご飯を食べさせた折り、亀吉さんが食後
店の前の公道で排泄行為(大便)をナチュラルに行ったため、
粋と風流を重んじる江戸っ子ハートに、
一番洒落にならないほどのダメージを受けたそうです。

その後、お爺さんは戦争で中国に渡りましたが、現地の女性には
性病が怖くて指一本触れなかったと語っていました。

bronco

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