軽自動車

この怖い話は約 2 分で読めます。

後日、退院できるかなといった時に事故った相手の女性が見舞いに来てくれた。相手の女性に軽自動車の事を聞いたらそんな車は
いなかったと言われた。
先に退院したAはやはり前に走っている時からあの軽自動車の中身が分かっていたらしい。俺が見てないのなら俺にまで変な恐怖を
味合わせたくなかったから黙っていたらしい。
車は直せない事もなさそうだったけどなんだか縁起が悪そうだから廃車にした。
退院はできたけど打ち身の痣がしばらく消えなかった。なんだか痣の形が手のひらで叩いた後のようになっていた。それも
大きい物から小さい物までたくさんの人に叩かれたようになっていた。ちなみにAの体に出来た打ち身もそんな感じだったらしい。
Aは財布の中に入れてあった母親から貰った身代わりお守り(?そんなようなもんがあるのかな?)が粉々に割れていたとも言っていた。
結局、手の形をした痣もそれも時間はかかったけど今ではすっかり綺麗に直った。

オチも何もないけど洒落にならんかった。怖かった。あの軽自動車もなんだったか分からない。
今でも車を運転していて後ろを煽られるとあの時の事を思い出す。

Page: 1 2 3 4

bronco

Share
Published by
bronco

Recent Posts

とある民家

1俺が仕事で経験した話をレスし…

5年 ago

奇行

2年前まで大学生してた時の話。…

5年 ago

暗がりの子供

友人の話。  数人で…

5年 ago

祖父と犬

不思議な話なんだけど、3年程前…

5年 ago

黒い服のひと

家族構成ね 妻俺子ど…

5年 ago

百合の匂い

高校2年時の話。 自分、絵の塾…

5年 ago