この怖い話は約 2 分で読めます。

>>852
の「おーい」の話し読んで思い出したので
私も一筆。

私が小学1年の冬、弟を産むため母は入院していて、
私は登校時、誰もいない家を一人で出るのがなんとなく嫌で、
父もまだ幼い私がちゃんと施錠して家を出られるか不安だった
みたいで、しばらく父の出勤時間に合わせて、普通の子の登校
時間より一時間くらい早く登校してたのね。

教室はガランとしてて、私は電気を点けて、ランドセルをしまう。
特にやることもないから、本を読んだり、自由帳に絵を描いたり、
鼻歌を歌ったりして、誰かが登校してくるのを待ってた。
ある日、一人で黒板に落書きをして時間を潰してたら、背後で

「コラッ」
って声がしたのね。私はびっくりして振り返ったけど、勿論教室には
まだ誰も来てない。いちよ、廊下にも出てみたけど静まり返っていて、
巡回の先生や用務員が来た様子もない。気のせい?でもすごくはっきり
聞こえたよなぁ、と思って、黒板を振り返ってゾッとした。私の描いた、
女の子とうさぎと花の絵が、赤いチョークでグチャグチャに塗りつぶしてあった。

気味が悪くて、私はそれから朝早く登校するのを止めた。
基本的に、校内ではひとりにならないようにした。今でも、
「こらっ」て声を聞くと背中が凍る。

bronco

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bronco

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